特殊清掃士を目指すあなたへ必要な資格や始める前にすべきことをまとめました

 

特殊清掃士の必要な資格

 

こんにちは、特殊清掃センターの村上です。

この記事は特殊清掃士に関連する資格の重要性や活用方法についてお伝えしていきますので是非最後まで読んでいただけると幸いです。それでは本題に移ります。

近年、特殊清掃をこれから始めようと考えられる方々が増えてきました。特殊清掃士になるために必要な資格はどれくらいあるのか、必須ではないけど取っておいた方がいい資格も知っておきたいとお考えの方は沢山いられると思います。そこで今回は大きく分類して7つに分けて解説致します。

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  • 一般廃棄物収集運搬許可

家庭から発生した処分品を運搬するための資格です。

必ずと言っていいほど必要な資格なのですが、実はこの資格は取得することがかなり難しいです。

理由は簡単で、各市町村で現在一般廃棄物収集運搬許可を出している業者で間に合っていてこれ以上業者を増やすことができないからです。廃棄物処理法第7条にしっかりと記載されています。

 

・廃棄物処理法第7条5項

市町村長は、当核市町村による一般廃棄物の収集又は運搬が困難であることと認めるときでなければ、許可をしてはならない。

 

簡単に説明すると、ごみが増えて自分たちだけではとても回収することができないと状況になってから、やっと新しい業者に許可を出すということです。

となると特殊清掃で発生した処分品は、市のごみ処理場に持ち込む、もしくは一般廃棄物収集運搬許可を持っている業者に回収依頼をする、のどちらかになってきます。

産業廃棄物運搬許可の資格が必要という意見もありますが、筆者の経験上使う場面は正直滅多にありません。個人の自由で大丈夫だと思います

 

  • 古物商

特殊清掃を行う際に、撤去する遺品は処分品だけではありません。買取できる遺品も数多くあります。買い取ることができれば特殊清掃費から差し引いてお客様の金銭的負担を削減することができます。そこで必要になってくる資格が古物商になります。

古物商は比較的容易に取得することが可能です。

買い取った遺品などは記録を残さないといけないので、取得時にしっかりと把握しておきましょう。

 

  • 遺品整理士、遺品査定士

一般社団法人遺品整理士認定協会が運営している民間資格です。

特殊清掃をする=遺品整理もできないといけない為、取得しておくべきだといえます。

これは簡単に誰でも取得できる為、数多くの業者が取得しています。

  • 臭気判定士

資格は必須資格ではありませんが死臭を除菌消臭するにあたってこの資格は持っておいて損はありません。お客様目線で考えてみましょう。

臭気を完全に抹消したいと思っているお客様が、相見積もりを取ったとして『臭気判定士の資格を取得している業者』『臭気判定士の資格を取得していない業者』どちらが選ばれるか一目瞭然ですよね。臭気を完全に抹消することができたかを判断できるというのはお客様からも安心していただけるので取得を勧めます。

 

  • 解体工事業登録

これは必ず取得しましょう。特殊清掃では床や壁を一部解体し手を加えて死臭を無くします方法が一番多いです。解体をせずに消臭することが絶対にできないというパターンも数多くあります。解体するにあたって必要になってくるのが解体工事業登録です。

これが無いと解体ができない=消臭が出来ないので依頼を受けることすら難しくなります。

 

  • 脱臭マイスター

一般社団法人日本除菌脱臭サービス協会が定める民間資格です。民間資格の為、絶対必須ではありませんが、【孤独死マイスター】【除菌マイスター】は取っておいた方がいいでしょう。これも取得していた方がお客様に安心していただきやすいです。

 

  • 優良事業認定

有料で優良事業になれる資格で、こちらも一般社団法人遺品整理士認定協会の資格です。年間5万円払えば簡単に優良事業者に認定されます。

お金を払うだけでこの業者は優良事業ですと認定されるシステムはどうかと思いますが、お客様が注目するのは『この業者は信用できるのか』なので取得しておく方が信頼は得やすいです。

 

開業する前にするべきこと

上記の資格を取得するのはもちろんですが、いくら資格を持っていたとしても実際の経験を積み重ねないことには特殊清掃はできないでしょう。

そこで、他にやっておくべきことを解説致します。

 

他社の特殊清掃に研修に入る

一番早く経験を積める方法は間違いなくこの方法です。先人の知恵、応用の方法、気を付けるポイントの全てが経験できます。人手不足の業者だったりするとお互いにメリットがあるので是非研修先を探してみてください。

 

遺品整理の技術の習得

自分の親やパートナーが亡くなった時に、知識のない業者に来てもらうのは誰もが避けたいと思うでしょう。なので遺品整理の常識や方法も習った方がいいでしょう。同業者とつながりを持っておくことは、後々お互いに助け合ったりできるので、いくつかの業者に研修に入ることをおすすめします。

 

備品を揃える

もし研修に入ることがあれば、どんな備品が居るのかを分かるようになると思います。薬品も種類が豊富で工具や道具など、とにかく費用が掛かります。その中でもオゾン発生器が飛びぬけて高い品物です。買うのはちょっと...という方は初めたての間は他社にレンタルしてもいいと思います

 

まとめ

特殊清掃士はなくてはならない存在です。少子高齢化の今、我々を必要としている方は多くいられます。お客様に喜んでいただけるサービスを提供することができる特殊清掃士が一人でも多く活躍してほしいという願いでこの記事を作成しました。

これから特殊清掃士を目指す方に参考になれば幸いです。いつか共に活躍できる日をお待ちしております。最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

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