こんにちは、特殊清掃センターの村上です。
私は昔害虫が苦手で、この記事を作成していると特殊清掃を始めたての頃に上司から「逃げるな」とよく注意されていたのを思い出します...
今回はハエやウジ虫などの害虫が発生する原因と対手法の記事を作成いたしました。最後まで読んでいただけると幸いです。
目次
ハエやウジ虫が発生する原因
日本には四季がありますが、季節毎にハエやウジ虫が発生する速さと量が違うのは皆さんご存じでしょうか。
春や秋はあまり違いは無いのですが、夏と冬は大きく変わってきます。
気温が高ければ高いほど発生する速さと量は比例して増えます。
もっと簡単に説明すると、夏は早くて多く発生し、冬はゆっくり少なく発生するということです。
どうして季節毎に変化するのか、それはハエやウジ虫が好む食べ物は気温が高ければ高いほど早く作られるからです。次はハエやウジ虫が好きな食べ物を解説していきます。
死肉や糞を好む
道端にある糞に群がっているハエを見たことがある人は多いのではないでしょうか。
糞にはタンパク質や糖分、水分などのハエにとって栄養分があるものが多く含まれています。
死肉も同様でハエが死肉に卵を産み付けることによって、孵化したウジ虫は手を加えなくても常に食べ物があるため成長することができます。
死肉は気温が高ければ高いほど早く腐敗していくのでハエやウジ虫にとってこれ以上の環境はありません。
食べ物にも寄ってくる
腐敗した食べ物も同様で、特に電気が止まってしまった家の冷蔵庫はドアを開けると中がウジ虫で埋もれていることがよくあります。
冷蔵庫のドアを開けていなくてもハエは中に侵入することができ、卵を産み落としていきます。
読者ができる対策
対策の解説の前にハエやウジ虫が増えるとどんなデメリットがあるのかを知っておく必要があります。
それは体液に触れた体でほかの部屋に侵入し、壁や天井に止まることにより汚染箇所を広げるといった負の連鎖が生まれます。そうなると特殊清掃業者の見積もりの金額も上がってしまいます。クロスを剥がす作業も本来なら亡くなられた部屋のクロスのみで臭いが消えるはずが全ての部屋のクロスを剥がすことになり、金額が上がるケースが多くみられます。
そこで、読者の皆様にできるハエやウジ虫の発生を抑えるための対策をご紹介していきます。あくまでも0匹に抑えることは不可能なのでご了承ください。
窓や換気扇を塞ぐ
窓、換気扇が空いていると、ハエにとっては玄関が空いているのと同等だと言えます。換気扇は養生テープなどで塞いでおくと後で剥がす時も簡単なのでおすすめです。
食品や飲み物を処理する
先ほどの冷蔵庫の中身の話の続きになりますが、できるだけ早く冷蔵庫の中身を処分することを強く勧めます。それと常温保存している食品関係も処分しましょう。これらを処理することによりハエの発生は少なくとも遅らせることができるのと、特殊清掃に発生する処分品の量も減らすことができるので料金の負担軽減にも効果があり、一石二鳥と言えます。
余裕があれば、醤油やソース、調味料も処分しておくといいでしょう。
エアコンをつける
夏場限定にはなりますが、腐敗スピードを抑えるためにエアコンをつけるのは効果的だといえます。一般家庭で使われているエアコンの1時間あたりの費用はおよそ40円ほどだと言われています。電気代は上がってしまいますが、エアコンを使用した場合と使用しない場合では腐敗スピード、特殊清掃費用はかなり変わります。私の経験上、現場の判断を任せていただいた際は必ずエアコンをつけていますが、発生する量、スピードはかなり差を感じます。
隣人へ事情を周知
ご近所の方とのトラブルに発展しないようにするために、起こった事を早めに周知するべきだと私は思います。もしあなたがマンションに住んでいるとして、横の部屋の方が亡くなられたとした際、死臭が洗濯物についてしまったらあなたはどう思うでしょうか。ハエやウジ虫が自分の部屋に侵入したらどう思うでしょうか。これらは起きる前に伝達しておくだけで対応がかなり変わってきますよね。
両隣だけではなく、真下の階の部屋の方にも伝えておきましょう。マンションの構造によっては真下の部屋にハエが発生することもあります。
特殊清掃センターは特殊清掃を依頼された際は両隣と真下の住人に必ず挨拶をしています。
理由としては床の解体や作業音が伝わるため、トラブル防止のためです。
ご依頼者様からNGが出た際は勿論周知致しません。
特殊清掃のプロによるハエやウジ虫の撃退法
ここからはプロによるハエやウジ虫の撃退法になります。
基本的にハエやウジ虫を処理するために必要な清掃内容しか記載しておりませんので、特殊清掃の詳しい内容は別の記事を読んでいただくか、当社にお問い合わせください。
①殺虫スプレーをかける
まずは元気に飛び回っているハエを全て撃退します。
市販で売っているハエキラーなどで十分効果があります。
②体液の回収
ハエたちにとっての食材になっている体液をすべて回収します。
食べ物が無くなれば生きることができないので、回収すれば大方のハエは他の食べ物を探しにどこかへ行ってくれます。
③オゾン発生器にて空間の除菌消臭
臭いが無くならないとすべてのハエがいなくなりません。オゾン発生器を用いて空間の除菌、消臭を行います。
④換気して様子の確認
オゾンに包まれた臭気は換気をすることで完全に消臭が完了します。
換気後部屋ハエが発生しないか確認して特殊清掃完了となります。
まとめ
臭いが少しでも残っている、もしくは卵を全て処理出来ていない場合ハエは再発生します。
他社に依頼したのにまだハエが発生することがございましたら、是非特殊清掃センターにお問い合わせください。
必ずお客様のお役に立てるサービスをご提供いたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。