【必読】吐血の特殊清掃をしないといけなくなったら。特殊清掃のプロが注意点や手順を徹底解説

吐血の特殊清掃をしなければいけなくなった時の注意点と手順

こんにちは、特殊清掃センターの村上です。

近年少子高齢化の進んでいるこの社会で孤独死の件数が増えてきており、二世帯住宅が増えてきましたね。そのため空き家になる家のお片付けの問い合わせも殺到してきています。もし同じような考えを持っていられる方は早めにお問い合わせをおすすめします。

さて、本日は吐血後の特殊清掃についてまとめていきます。

吐血後の掃除の経験が無く、どうしたらいいのか分からない。

自分でできそうだけどやったことがないし不安。

世の中のほとんどの方が経験のないことだと思います。知識も無くて当然です。

基本的には特殊清掃業者にすぐに来てもらうのが一番ですが、自分にできることは何かと悩まれている方は多くいられると思います

ですが知識がない状態で手を加えると、後で感染症にかかる事もあるので是非この記事を最後までご覧ください。

吐血の清掃において一番初めにすることは『自分が何をしなければいけないのか』を把握することです。数多くの特殊清掃を経験してきたプロが正しい知識を伝授いたします。

 

 

初めに知っておくべき吐血の危険性。触れると感染症になる恐れも

 

吐血の血液中には吐血をされた方が持っている病原菌、ウイルスが含まれている可能性があります。

これらは傷口や粘膜から侵入し、感染症を引き起こします。

非常に危険なだと捉える事ができますよね、なので安易に触れないようにしてください。

私たちプロの特殊清掃スタッフは必ず、以下の道具を用いて清掃を行います。

全身防護服、マスク、ゴーグル、ゴム手袋

例え病気なんて持っていない人の吐血だから大丈夫…と思わないほうがいいです。

 

  • 自分たちができることの手順

まずは特殊清掃業者に見積もりの依頼、そして以下の行動に移りましょう。

 

  • 子供やペットが居る場合は必ず触れることが無いように隔離する。

こちらは説明せずとも理解していただけると思います。

 

  • 吐血現場付近の動かせるものは触らない

一見吐血が付いていないように見えたとしても付着している可能性があり吐血箇所が広がることを防ぐためです。

 

  • 窓、玄関を全て閉める

外からの害虫の侵入を少しでも減らす為、そしてご近所の方々に吐血の匂いがうつらないようにするためです。ご近所の方からクレームがあるパターンはよく見かけます。

 

  • エアコンをつける(推奨)

あくまでも推奨にはなりますが、エアコンをつけることによって害虫の発生を遅らせることができます。特に気温が高い日は匂いの悪化が早いのでエアコンをつけることを強く推奨します。

 

  • 吐血の特殊清掃方法

次は、私たちがどのように清掃するのかを解説いたします。

  • 薬剤の散布

まず、固まった血液を取り除くために専用薬剤を噴霧していきます。

噴霧したら数分ほど放置します。

 

  • 吐血本体の処理

液体化した血液はスポンジやブラシでこすると簡単に取ることができます。

但し、表面上の血液のみなので床がフローリングなどの場合は床下にし染み込んでいる可能性が高いです。

 

  • 浸食範囲の確認

床に染み込んでいた場合は一部解体をしなければいけません。

必ずご依頼者様に確認を取ってから作業を進めます。

それから、吐血した際にクロスや壁に飛んでいないかもしっかりと確認させていただきます。付近に置いている物も同様です。

 

  • ハウスクリーニング

お客様に確認が済んでから始めていきます。時には床を切って作業することもあります。

吐血が壁についていればクロスも剥がします。これは、匂いのレベルによっては付いていなくても剥がすことはあります。

 

  • 除菌剤の散布、オゾン脱臭機の設置

ハウスクリーニング後は除菌剤とオゾン脱臭機を使用して消臭していきます。

除菌剤は吐血に対して一番効果のある薬剤を選別しており、かなり効果があります。

除菌剤→床や天井、壁などに付いている匂いを消臭します。

オゾン脱臭機→部屋の空気中の匂いをオゾンで閉じ込めます。

分かりやすく言うとこんな感じです。

 

  • 換気、消臭確認

先ほど説明したオゾンは閉じ込めることはできても、最後に換気をしなければ消臭効果を得られません。なので数時間オゾンを発生させた後に換気を行って作業完了となります。

 

最後に

以上が、吐血の特殊清掃方法になります。

もしあなたの身の回りで吐血が発生した際はいつでもお気軽にご連絡ください。

この記事が誰かのお役に立てば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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