【特殊清掃初心者向け】特殊清掃にかかる費用について内訳まで全て解説、悪徳業者に騙されないで!

皆様、こんにちは。特殊清掃センターの村上です。

いきなりですが特殊清掃の経験はございますでしょうか?おそらくこの記事を読まれている方のほとんどの方が未経験だと思います。この記事では特殊清掃が必要になった方に必ず知っておいてほしいことを過去数百件以上特殊清掃を行ってきた私村上が解説いたします。

特殊清掃について知っておくべきこと

今すぐに特殊清掃しなければいけない方は特に、全ての文面をゆっくり読んでいただけたらと思います。早く依頼しなければいけない感情に流されると高額請求をする悪徳業者に気がつかなかったり、中途半端な特殊清掃をされて消臭、除菌が完璧にできていないなどのトラブルに繋がる可能性があります。まずは初めに特殊清掃について軽く学んでおきましょう。

通常の清掃では対処できない

 

特殊清掃は特定の状況や場所で行われます。代表的な例を挙げると孤独死だったり、マンションからの飛び降り現場、工事現場や工場などでおきた事故現場、消臭や除菌が必要な場所にて専用の薬剤が必要になるレベルの現場が含まれます。基本的に亡くなられた後の片づけをイメージされますことが多いですが、ペット臭やおしっこ臭などの消臭も特殊清掃に含まれます。

専門知識が必須

 

特殊という言葉がつくので専門的な知識、装備が必要となります。作業員は適切な訓練を受け、個々の状況に応じて対処をする能力を持っている必要があります。知識にない作業員が特殊清掃をすると事故、トラブルに繋がり大変危険です。ですが専門知識のない特殊清掃業者が少なからずいるのも事実です。

安全性が求められる

 

特殊清掃の際は安全性が最優先です。適切な保護具を着用し、化学物質や生物学的危険物との接触を最小限に抑える必要があります。例えば亡くなられた方の体液が何かしらの原因で作業員の粘膜に付着した場合、亡くなられた方が持っていた病気などが作業員に移ることがあります。

特殊清掃にかかる費用、金額が大きく変動するパターン4選

 

ここからは、記事を読んでいる方々が一番知りたいと思われる費用について解説していきます。

金額を先に提示すると30,000円~300,000円の間に収まるのが一番多いです。『金額の感覚が広すぎて全然参考にならない』と思う方もいられるでしょう。しかしこればかりは状況によって処置しなければいけない内容や、処分しなければいけない量が変わる為何とも言えません。本当に状況が悪ければ1,000,000円近くまで上ることもあります。見積りをしない限りはあくまでもざっくりとした金額しか提示ができません。ですので、金額が大きく変動するポイントを解説していきます。

腐敗の進行具合

 

特殊清掃の見積もりを依頼する際、必ず死後何日経過しているか確認をされます。発見が遅く腐敗が進んでいれば体液の繁殖範囲も広がり、特殊清掃の内容が濃くなっていきます。それに比例して費用も上がります。逆に言えば死後の日数が少なければ少ないほど腐敗の進行も少ないので清掃箇所が限定され、特殊清掃にかかる費用は少ないです。

亡くなった場所

 

亡くなった場所によっては作業内容が大きく変わってきます。といってもイメージしにくいと思いますので、実際に経験した実例を挙げて説明いたします。

(例1)ベッドの上で亡くなられた場合

 

この場合、ほとんどの体液はマットレスに付着していることが多く、マットレスさえ撤去してしまえば体液の処理は完了し、発見が早ければ残りは消臭と除菌のみとなります。

(例2)リビングと廊下の上で亡くなられた場合

 

※写真はあくまでイメージです

リビングと廊下の床がフローリングと仮定します。その場合、体液はフローリングの細部まで流れ込みます。フローリングを外さないと臭いの元となる体液を全て回収することができません。なので床を解体後、下まで流れ込んだ体液を清掃します。しかも、廊下にも体液が流れているため2か所の床の解体が必要となり、家の構造上廊下とリビングの間に必ず組まれている根太や大引といった重要な基盤をっ切断しなければいけないケースもあります。

例を2つ挙げましたが、清掃工程がまるで違いますよね。亡くなった場所によって清掃工程が変われば、それにかかる費用も変わるという理屈です。

部屋の広さ、部屋数の多さ

 

通常、臭いというものは臭いの元となる体液を取り除いても消えることはありません。壁や天井、家具や布類に染みついてしまうからです。ですのでそれらも取り除かなければいけません。そうなると、1ルームの部屋と2DKの部屋とでは清掃エリアに差が生まれます。もちろん広い部屋のほうが料金は高くなるので他の部屋に臭いが移っていない限り、大きい部屋の方が費用が掛かるという訳です。

処分しなければいけない物量

 

先ほどの解説でも登場したベッドの場合、臭いの元のマットレスを処分するだけの処分量に収まります。ですが床を解体すると切断部分のフローリングはもちろん、臭いが強ければクロスや家具一式の処分料、その他の処分費が加わりますので費用はどんどん加算されます。中にはご依頼者様ご自身で処分手続きをされて、費用を抑える方法を実施する方もいられます。

特殊清掃費用の内訳

 

上記では大きく変動する理由を解説いたしました。ここからは特殊清掃にかかる費用の内訳について解説いたします。特殊清掃の見積もりは基本的にどの業者も見積書というものを作成します。見積書には作業内容と料金が記載されており、不明確な部分は明確になるまで説明してもらえるので遠慮なく聞きましょう。依頼が確定したら作業日程のスケジュールを照らし合わせて当日まで待つだけです。それでは費用の内訳(見積書の内容)の解説に移ります。

人件費

 

特殊清掃は最低でも2人は必ず必要となります、1人当たり約20,000円前後が相場といったところです。体液の広がり方や死後経過日数が多いほど必要な人数も増えていきます。ちなみに、遺品整理をする上で1人当たりの人件費は1人当たり約15,000円前後と言われています。

車両費

 

車両費は特殊清掃で回収した家財などを持ち帰るために必要な車の費用のことを指します。業者によって金額はさまざまですが約10,000円前後が相場です。必要な備品も多く、持ち帰るご遺品の中には大きなものもあるため、2tの箱トラックを使用する業者がほとんどです。時々、家の立地によっては正面にトラックが停めれない、もしくは目の前までトラックが入れないといったこともあります。そういった場合は軽トラックの費用を上乗せされることもあるので事前に確認しましょう。

梱包搬出費用

 

少し難しく記載されていますが、臭いの元となる物を臭いが外に漏れないように梱包してからトラックに積み込む工程の費用になります。梱包する物、持ち帰らなければいけない物が多ければ多いほど費用は上がります。量が多くてトラック1台に積みきれない場合は車両費も1台分増えるので把握しておきましょう。

備品費

 

特殊清掃には、専用の機械や薬剤が数多くあります。清掃道具だけではなく工具などいくつも備品を使用するため備品費も決して低くはありません。中でも消臭、除菌効果を持つ『オゾン発生器』は本体の価格が1,000,000円以上するために一番費用が掛かる備品と言われています。

状況によってオプションが追加

 

体液の流れ方や場所によってはフローリングやクロスを剝がさなければいけなかったり、部屋の一部を解体しなければいけなかったりと特殊清掃現場によって金額は大きく変わります。場合によっては1,000,000円近くまで費用が掛かったりする場合もあります。

まとめ

 

特殊清掃は料金を予測することが、未経験者にとってはとても困難です。見積してもらわないと先に進むことはできないので、まずは見積もりを依頼しましょう。相場を知らないことをいいことに高額請求をする業者とのトラブルが少なくありませんので、複数の業者に見てもらうようにすることをおすすめします。もし、特殊清掃に関して何かトラブルが起きたり、お悩み事がございましたらいつでもお気軽に特殊清掃センターにお問い合わせください。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。読者の方々が特殊清掃を必要としたときに、この記事が役に立てば光栄です。

 

 

 

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